その発想はなかった!

http://www.atmarkit.co.jp/news/200809/29/google.html

 公道以外の場所に立ち入った撮影をしているのではないかとの批判については、こう話す。「ドライバーはグーグルのトレーニングを受けていて、公道以外は撮影しないことになっている。ただ、標識と地図を使い適切な判断を心がけてはいるが、標識は必ずしも分かりやすいものばかりではなく、ここから先が私道、ここまでが公道というのが分からない場合がある。ミスがあった件については対応している。グーグルとしてお願いしたいのは、私道の情報をオンラインで入力していただきたいということだ」

日本ではすべての公道が図化されて閲覧に供されてますが......*1
横浜市のようにネット上でも見られる自治体さえあります。

一部中央部しか公道じゃない二項道路もあるかもしれませんが、平面図まで見ればいいし、それが無理でも「一般の車輛の通行に必要な幅員*2」を持たない場所に入り込まなければ、避けられる問題です。入り込んだとしたら、それは近所の迷惑を顧みずにやったと思われるかもしれません。

また、各警察署は、おそらく、道路交通法77条の撮影許可を出す時に、まず「警察で許可が可能か」を検討するでしょう。
道路交通法以外の法令の規制に触れそうな場合、問題が起きそうな場合、不許可なり、計画修正の要求なり、警察以外の関係者の同意書や許可書の提出を求めるなどの形で情報を得られるはずです。*3

撮影計画にあたって道路台帳を確認する事、道路交通法77条の道路使用許可をとること、この二つをやればいいと思います。

どうして私道の情報が必要なのかまったくわかりません。*4

一部修正をかけました

追記:
台帳の確認と許可申請やった上なら、プライバシーについての議論ができたのかもしれない。

追記2:
誰でも検索できるようになってるのに「自分で検索するのめんどくさいからお前らやってよ」って言われてるんだよねぇ。
 それでGoogleが画像を消したとすると、「Googleのやった事」は社会から隠されるけど、やっちゃった事は消えない。もしなんかの証拠なんだったら隠すのに協力するのは怖いなぁ。

*1:追記:日本の建築物は接道義務があるので、一般に通行権が保証された公道の図面はみんなが必要な情報です。

*2:4m

*3:横浜市の墓地で、公道について市役所がとやかくいわないのは、多分警察で判断する事だからだと思いますよ。

*4:追記:公道で撮影するんだから必要なのは公道の情報でしょ