極めて私的なデフレスパイラル

おひさしぶりです

今朝、用事があってでかけるときには「出がけに本屋に立ち寄っていくつか買い損ねてる本でも買って電車で読もう」と考えていたのだけれど、本屋はまだ開いてなかった。あと15分あれば開くんだけどなぁ。

仕方なく「売店で新聞でも買って読もう」と思って改札を通って後悔した。
改札の中の売店は売れ行き不振でろくに売れてるようにも見えないけど人件費もかかんない自販機にすげかえられてたんだった。

こうして数千円の消費をしようと思って家を出て、150円にプランを練り直し、それも撤回した結果、手持ち無沙汰でブログを書いてたりする。

日銀の審議委員が政策決定会合で「デフレについて議論する事がマインドを冷やす」的な事を言っていたけど、交通機関網を維持できないとか、販売店が営業を継続しないとか、そういう状態ではマインドが変わんなくてもどんどん消費が減っていくよ。

近所のCD屋が閉店した事、本屋が一件しかなくなった事、喫茶店が一軒しかなくなった事、豆腐屋も魚屋もなくなった事、あれとあれはあの店でと思ってたスーパーが閉店になること、......僕の身の回りではだんだんお金を使うチャンスがなくなって、何を買うにも時間が余分にかかる。そしてお金が少し余分に残る。だって、うまい豆腐が喰いたいと思っても、そのためにさける時間なんて子持ちサラリーマンにあるわけないじゃんか。今だってうまい豆腐は好きだしそれを買うお金くらい持ってるはず。

自分一人だけ、あるいはある地域だけ、あるいは、せめて日本の3/4くらいの面積くらいまでなら、支える、逃げる、やりなおすなどなど、きっとやりようがあるのだけど、どこに行ってもだいたい同じなら、多分その分同僚が減るか給料が減る。

もし、デフレがすぐにはどうしようもないのなら、すべての働く人に消費活動を維持するだけの時間を与える必要があるだろう。*1

乳を搾取するための牛じゃなくてね。

*1:例えば5年間で15%のベースアップがない場合週の基準労働時間40時間を2時間削る事を義務づけるとかね。