オンナの悲鳴を聞いて丑三つ時に目を覚ました。

時計は2:10。
起き上がって窓の外を見ると、路上では酔っぱらいとおぼしき6名の女性が大騒ぎしながらカメラ付き携帯で撮影し合っている。他に大きな物音は一切聞こえない中で。
 頭が痛いが、妻子は寝ているので警察には通報しない。おれが電話するのも彼らには安眠妨害なのだ。
 10分ほどで嬌声はやみ、彼らの一部はコインパークに停めた車に乗り込んで去った。
悲鳴に類する声を屋外で出すのは犯罪の時だけにしてくれ。たのむ。
 様々な感情を時計だけを見て頭から占め出し、あと1時間半で地震が起きた時刻と考えながら眠った。