地方への投資と中央への投資がバランスする政治的解答とは?

bewaadさんの地方居住者/地方と関連する中央居住者/中央居住者の3者の選択が異なるという事を前提に、人口動態をからめて現在の政治状況を読み解いてみるって問題提起で考えてみた事です。
 勉強不足と簡単ではないのは承知の上で、覚えているうちに書き置いてみます。出来損ない認定につきbewaadさんのコメント欄ではなく、自分の場所に。
関連すると思われる(というかこのエントリを読むために必要な)エントリは
http://bewaad.com/20050708.html#p01
http://bewaad.com/20050709.html#p02
http://bewaad.com/20050709.html#p03
です。

すでに↓のような事を書いてbewaadさんのコメント欄を汚しているわけですが、

kumakuma1967 (2005-07-10 20:15)
私自身は東京第二世代なんですが、田中角栄的政策の成果として私のように「日本のチベット」と呼ばれる場所(大学入学手続きの書類を見た事務官に言われたのですが)に本籍を置いていても、東京郊外から日帰り墓参ができる状態になってます(朝6時に家を出て午後11時半に帰ってきました)。あと年間1万円負担を増やしてこれを朝7時ー午後10時となるようにしたいかどうか、と言われるとかなり微妙ですし、その程度の負担でどのぐらいの地域がカバーできるでしょうか。
 東京駅から2時間/4時間で行ける範囲の面積%or人口%を縦軸に、横軸に費用をとってグラフを書くと面白そうですね。
◆ kumakuma1967 (2005-07-10 21:06)
ちょっと追加で考えたんですけど、墓参をより短時間の移動で済まそうとした時に一番効果が上がりそうな投資は東京近郊の改良って気もしてきました。

追加の考察材料として、こんなのも挙げてみましょう。

名古屋以西から世田谷区に納品する際には東名高速利用が早くて隣の杉並区に納品する時は中央道の方が早い、なんて話があります。これ、名古屋だから選べて名古屋近郊の優位性につながっている訳ですよね。高速道路や新幹線などの地方にとってのメリットとは、中央と効率よく繋がる事であって必ずしもそれは「地方に直接投資する」事とは限らないわけです。
 東京や近郊への投資は東京の過剰床面積の調整と絡めてタイミングよくやらないと費用ばっかり掛かりそうですが。(橋本政権の時がチャンスだった?)

 元の話に戻して、bewaad様の東京固定居住者、移住者、地方居住者という3者の政治的選択を考えてみると、地方への直接投資の恩恵を雇用等によって受ける事の少ない移住者層が最も敏感に「最適な投資のあり方」に反応しそうです。
 だとすると、人口構成の変化と共に、「地方居住者と移住者の見る夢(期待する公共投資の対象)が重ならない」事態が増えたのではという仮定も検討に値するような気がします。仮説が正しければ、「ある程度地方への所得移転がなされている状況で、地方居住者と移住者の意見が一致する程度に中央に公共投資がなされていると政治的に安定する」のかもしれません。

bewaad様:とりあえず論座は近所の本屋で買えましたがご推薦の本はamazonに発注しました。