電子書籍はなぜ売れないのか

http://d.hatena.ne.jp/okumuraosaka/20041109
で紹介されていた
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041109-00000001-zdn_m-sci
あたりを読んでいたのだが......読み方が足りないのか、意味がよくわかんない。
広辞苑って電子化されてもう長いけど、
ずいぶん長い事電子版は全然売れなかった。
売れないのは、中身は同じで製造コストは本よりかかってない(CDの増刷って一枚百円もかかんないでしょ)のに本より高かったからだ。買い手は本の中身と製造原価にカネを払っていたつもりだったのに、はからずも全然違う物に払っていた事が判明する商品だ。

ちなみに広辞苑CD-ROM版は11,550円、普通版は定価7,665円
電子製版に対応すべく原稿を電子校正していれば普通版より圧倒的にCD-ROM版は低価格で製造できるのが特徴だ。(つまり、電子版は電子→電子の変換だが、普通版は電子→紙上だから変換コストは普通版の方が高い。)
差額が5000円として、どこにいくのか教えてもらわないとおいらは買う気がしないけどなぁ。(コンピュータと抱き合わせ販売ではいくらなのか知らないけど、端末の大量導入の時に余ったライセンスをもらって使っている。)

五千円は紙から電子情報起こして校閲かけたコストなんだろう。
たぶん、岩波書店はずいぶん前に立花氏のいうようなことを真に受けてしまったのだろう。
それで膨大な書籍を電子出版物に落とし込んでしまったのだ。
本来は編集・校閲・製版のプロセスを電子化すべきなのに投資の対象を間違えて、本を電子化したんで、電子版が高い。
アメリカの専門誌が電子化しやすいのも簡単、専門誌の投稿はTexという自動製版機制御言語が標準になっている事が多い。それ以外の形式だと変換手数料をとられたりする。最初から電子化されてるんだから、紙にしない方が安いし便利ってだけ。(むしろ紙版は保存目的のためにある。)

なぜ飛躍しないのか.....なんでわかんないかの方が謎

というわけで、加除式を電子化するより中央法規や新日本法規出版を電子化した方が良いと思います。