病院外医療ソーシャルワーカーの必要性について

小倉先生のブログ
http://blog.goo.ne.jp/hwj-ogura/c/4bf18bd9a494073853943f612ee81e03
を読んで考えた。
医療機関について匿名の患者の体験談をマスコミに書かれた件についてである。
本質的な問題として、マスコミには法的な守秘義務はない。言いたくなければ言わないし、言いたければ曝すだけだ。
 このような状況はマスコミだけを安全な場所に置いて、マスコミに情報提供する人も、医療機関の側もリスクを負っている気がしてしまう。
 医療に関する様々な問題については病院内へのソーシャルワーカーが配置が進んだ事で、かなり「無駄な紛争」が防げる状態になりつつあると思う。
 でも、告発が必要と患者が信じるに足る事があったとき、病院外で患者に対して守秘義務を持つソーシャルワーカーのような存在を介してなら、病院側からのトレーサビリティの確保を適切に担保しながらマスコミへの情報提供も可能だろう。なんとなく、小倉弁護士のおっしゃる「トレーサビリティ」の意味が分かって来た。
 裁判所がどういう判断するかは別にして、小倉先生の書いていらっしゃる事件は、僕の脳内では「医療事故の再発を防ぐという公益性がちゃんと担保できないから、たとえ真実であっても、その記事は情報を売って金儲けをするために名誉毀損をしたんだな」と考えざるを得ない。そういうマスコミは嫌いだ。
そして、小倉先生の文章がなければ、ときどきそういう記事を信じてしまう事もあるだろう自分も嫌いだ。