一応言及しとく

http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/nakamura/mono200406_2.htmlについて
 形式的には疑問があると書きつつ結論では404特許の功績がほとんどなかったと決めつけている記事に、「改造し尽くされた中村氏の実験用製造装置を徹底的に分解、検討して現在の量産用の製造装置を作った」という意味の引用がある。
 ふうん、日亜内部の言い分として「特許が効いてるんじゃなくて、中村氏の手仕事の成果に特許にならない秘密があった」ってことなのか。
 そりゃ中村氏が「特許使ってるんじゃねぇか?」とか「コンチクショウ」とか思って紛争する根拠になるよなぁ。
ちなみに、半導体産業の場合、特許になっていない生産技術に対しても他社から導入すると、初期費用+(チップ1個あたりいくらor売り上げの○%)とかの費用を支払うのが普通のようだが....

仮に中村氏ではない例を考えてみる。
 低燃費車の開発について実績のあるT社が、自動車製造業を営むN社と提携し、T社が技術開発を、N社は資金および設備の提供を担当して低燃費車の開発に取り組んだところ、それまでにない良好な成績の試作車を得た。
しかし、N社が開発の成功についてたびたび懐疑的な立場を取ったことにより両社の関係は険悪なものとなり、発明の権利について成果への寄与に応じて分配する定めになっていて、T社の判断基準にてらして応分の分配をN社が行う意思がないことが明らかになったため、T社の申し出により提携が解消された。
 N社は残された試作車を詳細に分解検討することによって低燃費車の量産に成功し、多大な利益を得つつある。
 T社がN社を訴えた場合.....
どうせ私には計算できないんだけどね。