うーん、新聞記者って.....

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20050211/mng_____kei_____002.shtml
のネタを読んで最初に思ったのは、フジテレビがニッポン放送株の25%すら押さえるあてなしで公開買い付けに入っただけでなく、いまだに押さえてないって失策なんだけどね。この記事を書いた人はそうは思えなかったらしい。

ニッポン放送の株主上位10社を見てみようかな、去年の10月末で、
村上ファンド:16.3%
フジテレビ:12.3%
BSDT:5.3%
日本マスター信託:4.9%
日本トラスティ信託:4.3%
鹿内家:7.9%
SSBT:3.6%
サンケイビル:2.3%
第一生命保険:1.9%

ちょっとまとめると、
生保、信託で20%
フジサンケイグループが14.6%(鹿内家含まず)
ライブドアが集めたのは市場外だから、残りの株主の持ち株の過半数を説得して購入したって事だよな。

ニッポン放送は単独PER999.9に対して連結PERはストップ高の現在でも50を超えていない。異常な会社だ。そして営業増益なのにフジテレビをグループ中核会社にするための都合で巨大な営業外損失。既存株主のフジテレビ/フジサンケイグループへの不信感はスゴかった上に、フジテレビから市場公開買い付け前に相談はなかったって事だ。

普通のニッポン放送株持ってる人にしてみれば、フジテレビがニッポン放送の利益に反する敵対的買収を仕掛けている状態。

 上位10社の持ち株比率が8割を超えたら上場廃止ってのは逆にライブドアに有利だよ。上場廃止を恐れる株主が利益確定しようとすれば、フジテレビのTOB価格のちょっと上で買い支えておけばいい。しかも、ライブドアがこれまで使って来たのは6ヶ月とかの短期資金ではないから、短期資金の動員はそれほど難しくないだろう。

 ニッポン放送の発行済株式は32,800千株、この3日間の出来高は4,500千株、そして、公開買い付け中のフジテレビには、株価が公開買い付け価格を上回っている2/1以降、一株も流れなかったし、今買ってる人はフジテレビに売るつもりはさらさらないだろうな。

フジテレビはフジサンケイグループライブドアの提携について全否定してるけど、ライブドア的に当面提携して一番おいしいのはニッポン放送の子会社であるポニーキャニオンなんじゃないか?
フジテレビは提携できればメリットはあるだろうけど、ライブドアにとって必ずしも一番おいしい会社って訳じゃないだろう。