カルビーのジャガイモ違法栽培について

関連する日経記事↓
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050317STXKE081617032005.html
NHKのニュースを見てたらカルビーが植物防疫法に違反して原々種圃を経由せず、輸入した種芋を農家に配って委託栽培していたらしい。そして線虫がついたらしい。
それはいいのだが(いや、よくないんだけど)、「食の安全」とか言い出して、食べると害がありそうな事を言い出している。ジャガイモの原々種圃、原種圃場の体制がなぜしかれているかというのをアナウンサーが全く理解していないらしいのがなんだかなぁ。
イモ類は種子ではないので、病気が広まりやすい。そして、すごく基礎的な栄養源だ。だから農家が自分で種芋をとってその一部が勝手に流通したりすると、ものすごく急速に病害による不作が起きる訳だ。金持ちの日本で餓死者が出る事はないかもしれないが、日本の不作のせいで地球の裏側で誰かが飢え死にするかもしれない。
19世紀末にアイルランドでジャガイモの病気が起きた時には100万人が餓死し、150万人が国を捨てて移民したと言われている。

↓はググって最初に出て来た吉田茂による解説(答弁書
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/syuisyo/007/touh/t007024.htm