そんなもんに定説があったら、生態学者はもう少し暇だったかもね。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20070622ddm002040122000c.html

大気循環モデルに、測定データをあてはめ吸収量を計算し、従来考えられていた年間吸収量20億〜35億トンの4〜7割にとどまる15億トンだったことを突き止めた。従来は、地上付近に限定されたデータを使っていたため、専門家は大気全体の測定値を使って試算し直すべきだと指摘していた。

うーん、そんなもんに定説なんぞないと思っていたが、どこで定説になったんだろう?
文部科学省教科書検定とかかな?

仮に適当に埋めた数字以外の何かがあったとはしらなんだ。

もし定説と言えるほどのものがあるのなら、森林の二酸化炭素吸収量(純生態系生産量:NEP)を「測定する方法」を生態学者が今一生懸命研究しているのは何なの?
その過程で生態系のNPP(純一次生産量)とNEPの間には十%から数十%以上のずれがあって、そのズレは場合によっては「土壌の温度が上昇すると指数関数的に増える」なんて事もわかってる。(つまり森林の吸収量は温度の関数でもあるんだな。)

で、ここ10年世界的に暑いんで、仮に10年前に正しかった測定値があったとしても、そのまま通用するわけもなく.....
飛行機で観測したって事はデータ密度も無茶苦茶低いわけで....暑い日の翌日に飛んでたらどうすんだろなんて思った。

あとでサイエンスみてみよ。