休符の存在感。

柏倉隆史氏と村石雅行氏のドラムに共通するものってなんだろうと思いながら、アンジェラ・アキtoeを聞いていた。
この二人のドラムは、どっちかっていうとパワフルなドラム。
パワフルなだけならほかにもいるんだけど、休符がまるで固体でできてるかのような存在感があることが共通と言えば共通か。
一般的なドラムソロとか聞いていると、バスドラムがご飯でスネアやハットがおかずみたいに聞こえる気がする。
ところが強弱の差がありながら全ての打撃が派手に演出されると、バスドラムもおかずっぽくなる。
この二人のドラムは多分「休符がごはんで打撃はおかず」なのだ。色はついてないけれど、ものすごく存在感がある休符が必要になるんだな。
 ネットで検索して村石氏のドラムについて、「所詮芸大出、頭でリズムを考えたドラムで本家のパワフルな演奏には勝てない」、というような評があったけど、村石氏は大学に入った時には既にメチャクチャテクニカルな演奏者であって、その後基本的なスタイルは一貫しているので、芸大出はあまり関係ないだろう。違いが耳で判断できるのならば、気が向いた時に気分にあったものを選べばいいのであって、勝ち負けじゃないだろ、と思った。