渋滞の発生ポイントについて
ぶくまで質問されたような気がするので、一応書いとく。
べつに渋滞学を標榜しているわけじゃないので内容に責任をとるつもりはないけどね。
渋滞は進行方向前方から後方に向かう波である、これはいいかな。
だから、渋滞がなくなるポイントが渋滞の先頭で、渋滞の原因はそこにある。渋滞は前方には伝わらないからね。
で、小仏トンネルでの渋滞が、急な上り坂やトンネル入り口で解消した経験はないんだな。トンネル出口が見えたあたり、あるいはトンネルを出て下り坂に差し掛かるあたりが渋滞が消える場所。
で、渋滞解消場所で私がメーターを見てても一定速度か前の車にあわせた緩やかな加速状態なのに、さっきまで20mくらいの車間を保ってた後続車が車間距離1mで急ブレーキ踏んでるんだよね。下り坂に差し掛かってもアクセル戻さないから急加速しちゃってるんだな。バカバカしいけど、だいたいそう。前見ても3割くらいの車がそれやってる感じ。
規制速度近くまで戻っても急ブレーキ踏む車がいる限り渋滞は解消しないよね。
http://d.hatena.ne.jp/kumakuma1967/20080604/p1のテーマは、高速道路を走行する車をむりやり二種類にわけると、
a)集団を作らずほぼ一定の速度で走る車
b)一定でない速度で高密度な集団を形成して走る車、平均速度はaより高い。
という話。
高速道路をトラックとかと一緒に一定速度で走ってると面白いですよ。
- 下り坂から上り坂にかかったところで接近中のbの集団が速度を落として離れていく。
- 上り坂の途中で速度回復してまた接近してくる。
- 上り坂が緩んだり、下り坂にかかるところでものすごい勢い(相対速度40km/h以上)で追い越し*1ていく。
これの繰り返しになります。
トンネル入り口で減速するのは主にbの人。そしてトンネル内で後続車に追い越されている最中なのに加速していく*2。速度差の解消が正常に出来ないので、そういう車一台でものすごく密度を上げる事ができます。これが渋滞の波を伝える媒質を形成します。
そこから下り坂にかかったところで急ブレーキ一発(これもbの人)で渋滞の衝撃波が発生するんじゃないかなぁというのが私の感想。
bタイプの人に言わせると、「前の車と同じ速度で走ってるのに車間がつまる」そうです。
速度が同じなら、300m先の車は10km走っても300m先にいるはずで、もし、前の車が歩行者が歩く速度くらいの相対速度で接近して来たように見えたら、前の車より10km/hくらい高い速度で走行しているし、自転車くらいの相対速度なら20km/h〜30km/h前の車より高い速度で走行しているはずですねw
世界が歪んで見えてるのでしょうね。彼らの脳内にどのような空間認識があるのか非常に興味深いところです。
別にこういう人は珍しくないという事だと思いますし、どんな人だって多少は目は歪んでいるでしょう。目の歪みが影響しないように自動車に速度計が備えられているのだと思いますが、彼らはそれを使う事はないようです*3。
bタイプの人は大工や旋盤工などの正しい目を要求する仕事、建築家などの図面に関わる仕事には向かないだろうと思うし、芸術家になれる可能性はあるでしょうが、美術品の感想を人に伝えるのは苦手かもしれません。
追記:
ブクマコメントで渋滞が解消するさらに前方は?とのことで。
上り線小仏トンネルの先は長い下り坂ですね。スピード出しすぎて急ブレーキは同じ状況。媒質の密度が低いので伝わらないから渋滞が解消しているんじゃないかな。
下り線相模湖インター付近だと、藤野SA越えて1kmくらいの所で上り坂に変わって、そこまで加速し続けたbタイプの人が一定の速度で走行してる車の後ろで急ブレーキ踏んで最低速度以下に減速とか良く見るけど。
速度低下が原因でブレーキを踏まざるを得ないというより、ブレーキ踏む車はたいてい速度出しすぎていると思うけどね。