団塊が嫌われるわけが少しわかった気がする。

株価暴落で団塊がなけなしの老後の資金を失ったからどうのこうのとか、老い先短いからどうのこうのとか言うのを見かけた。寿命が延びて、老後の資金が足りなくて、損を取り戻すのに十分な余命はないそうだ。でも他の世代はざまあみろみたいな態度でかわいそうだ。運が悪いそうだ。

団塊の世代を1947年生から1950年生とすると、1947年生は上の世代と同じスピードで出世して、退職金を一杯もらえた。1948年生まれは少し出世が遅れたが、そこそこ出世して退職した。1949年生まれや1950年生まれは、あまり出世せずに退職を迎えたので、退職金はあまりもらえなかった。1947年生まれが20年課長以上で働けたとすると、48年生まれで15年、49-50年生まれでは5-10年かもしれない。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20081014/104467/

アメリカ発の金融破綻・経済不況という不安要素に加えて、これから定年を迎える人たちに、さらに追い討ちをかけるようなデータが先日発表された。それは、大卒の退職金が5年間で400万円も少なくなったというニュースである。

で、1951年生まれ以降の出世が団塊の世代より速いとでも?
どう見ても「自分の意志で失える資金」があっただけでも「団塊の世代は幸運だった」でしょ。

年金を信用できない世代が、ちびちび若い頃から貯めて投資に回した金も、401kでなかば強制的に博打を打った金も縮んだんだよ。401kに巻き込まれた団塊の世代の資金なんてほんのわずかでしょうが。

団塊の世代は運が悪い」とかいってんじゃないよ、本当に団塊しか見えてない。

追記:
博打で負けたのなら、それは運がわるいんじゃなくて、博打をやったのが悪いんです。
 6月までにある程度の下げが来る事を感じられなかった人は、博打をやってたんだからしょうがないでしょ。

追記2:
二十年とか睨んで投資してるんなら、今キャッシュがある人にとっては、単純に「買い時に当たってラッキー」ってだけだろうね。団塊の世代がどんだけリスクポジションもって、どんだけキャッシュ残してるかはしらんけど、それほどリスクをとってるように見えない。どう見てもラッキーな人たちなんだけどな。
 2000年に買った株は、ずっと配当貰い続けてる上、今でも十分高いよ。これから下げるかも知れないけど。