GMの自己資本はどのように毀損されたか

幾人かの方のブログを読んで、ちょっと興味をもったので検索してみた。
↓ちょっと古い会計の話ですが、これ、参考になりました。
http://www.iicp.co.jp/library/pdf/america/07.pdf

GM社の場合、2002年末の積立不足額は254億ドルと言いましたが、このうち228億ドルが、本体バランスシートの負債に計上されました(前年比119億ドル増加)。これが主因で、株主資本(自己資本)は、前年の197億ドルから、68億ドルに減少しました。ほぼ3分の1に自己資本が縮小した計算です。
それも、2002年には2年ぶりに52億ドル(6000億円強)という追加拠出を行なってなおこの規模の不足となっています。

とっくのむかしに自己資本よりも過去勤務債務のための積立の規模の方がでかいくらいになってたんですね。*1
 で、積み立ててる資金は当然運用してるわけで、株価がどかんと下がるとあっという間に債務超過になる。

 これ、一時国有化とかして、事業部門と過去勤務債務整理部門に分離してやらないと再建難しそう。

*1:追記:自動車会社が年金支払いのための運用をしているというより、年金資産目的のヘッジファンドがついでに車作ってる状態だよ、これじゃ。