新型プリウス雑感
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20090113/1022686/
レクサスのハイブリッド専用車と一緒にデトロイトで発表された。
比較的新鮮味のある事から
いずれもハリアーで採用した二段変速ギアを内蔵している。
プリウスに変速機がつくのは初めて。
(これまでのプリウスはすべてエンジン回転数と発電機回転数の差がモーター/タイヤ軸に出力される単純な機構で、変速機はついてなかった。そのため発電機軸の保護のために最高速度が規制されたり、発進と後退はモーターだけで行うためにトルクが限られたりしていた。公道で2tまでの車を法律守って走らせるには問題ないですが。)
プラットフォームはカムリ縮小系のMCのようで、さらに前後左右に膨れた。*1
エンジンはプリウスが1.8L/98馬力、レクサスは2.4L/147馬力。
最大総合出力はプリウス134馬力、レクサス187馬力。
うーん、コントローラビリティが高ければスペックとしての最大出力はいらないって設計思想はどっかいっちまったみたいだなぁ。
と、思ったけど、よく考えてみるとこれ、技術的には現行プリウスの改良じゃないですよね。
流出写真で見る限りエンジンルームのレイアウトはカムリハイブリッドそっくりだし。プラットフォームもカムリ系だし。
カムリハイブリッドはエンジン2.4L147馬力/最大総合出力192馬力で、レクサスハイブリッドそっくりだし。
実質的にはカムリ系ハイブリッドの小型化で、2.4L/1.8Lの2系列を開発してプリウスの皮をかぶせた。
だから現行プリウスに似ている必要があって、大胆にボディ形状をいじれなかったんじゃないかなぁ。
そういう意味ではカムリハイブリッドの小型/低燃費型が出たという事なのかもね。
ま、2代目以降うちの車の使い方には合わないので、ぜひカローラハイブリッド出してね。あ、カムリ系の国際版カローラってでかいのじゃなくて、国内用のカローラね。
追記:
燃費の事を書くのを忘れてた。新型プリウスの燃料消費率はEPA基準で50mpg(21.3km/L)だそうだ。
二代目プリウスが46mpg(19.6km/L)だったのが9%上がったそうだ。
ヨーロッパ風にL/100kmで表せば、二代目は5.22L/100kmで新型は4.69L/100kmなんだから、燃料による排出量削減は10%だと思うんだけどな。
僕の初期型/初期型改プリウスでの走行実績(総走行距離/総給油量で初期型は21.45km/L、初期型改は22.3km/L)より少し悪いくらい。
圧倒的な差がつくほどの改善はないって事か。
追記2:
技術的に見ると、これまでのプリウスの技術を引き継ぐ小型ハイブリッド車はトヨタから出ていない。
二代目までのプリウスはディスコンしますって、そういう宣言なのかな。ま、二代目が出た時、そして、カローラが国内以外ではディスコンした時に見えてた話なのかもしれない。
*1:そしておそらく重くなった