オーブンの予熱とはどこを熱する事なんだろうか?

家電関係の書き込みをたくさん見た中で、温度計の温度に一致しないのでメーカーの人に相談したのがあって、サービスマンが測ったら数字が一致したのを見せられて、

バイメタル式の温度計は不正確な上、周りの温度に一致するまでに20分もかかる事もあるくらいです。我々は正確に温度を測っていますので信頼して下さい。

と言われたという記事を見つけた。
そのとおりなのかもしれないね。
時定数の小さい正確な温度計で測ると庫内の気温はバイメタルの指示の20℃上を示したりするのだろう。

 金属で出来ていて時定数も大きく、±10℃の精度しかないバイメタル温度計は、庫内の気温を測るのにはそりゃ不向きだ。

 で、オーブンって熱した空気で調理する器具なの?天板や内壁の輻射で調理する器具なんじゃないの?

 オーブン用バイメタル温度計は、空気を測ろうとすると時定数は大きいかもしれないけど、「庫内においた金属片の現在の温度」を指示している。天板ごと予熱する場合に、庫内気温が200℃あっても、バイメタル温度計が180℃を示していれば、多分天板は170-190℃程度にしかあったまってないはず。

 で、庫内の空気なんて、予熱完了して扉を開けて、天板引き出して食品入れて、扉を閉めたら、あっというまに入れ替わる。熱容量の大きいはずの天板や内壁だって温度が下がるし、ちょっと手際にミスがあればバイメタル温度計の指示値だって20℃くらい落ちる。

「開けて閉めたら気温は50℃くらい下がります」そりゃそうだろう。いれかわっちまうから。空気の熱容量なんてたかがしれてるから、内壁に十分な熱容量があれば、閉めたらわりとすぐに内壁や天板の温度に近い温度に加熱される。

だとすると、「空気を予熱する」事の意味とか、って、イマイチ良くわかんない。予熱は内壁が規定温度に達するまでやらないと、ほとんど意味がない気がするんだけどなぁ。

http://d.hatena.ne.jp/smectic_g/20090309/1236623104
↑のsmectic_gさんの計測はちゃんと予熱している製品であることも示していて、日本製家電もすごいのがあるなぁ、と思ったキモなのでちと補足です。