で、やりたい事はなんだったの?

http://news.goo.ne.jp/article/php/politics/php-20090317-02.html
小泉改革批判への大反論」

小泉内閣構造改革を批判する声が、ここへ来て喧しい。ついせんだっては麻生総理が「自分は郵政民営化には賛成でなかった」などと発言し、その後に撤回。いらざる波紋を投げ掛けた。また、日本郵政が現在保有する「かんぽの宿」70施設をオリックス不動産へ一括売却する話も、鳩山邦夫総務大臣が猛反対するなどの事態となり、結局こちらは白紙撤回ということになった。
 政治の世界でこういうドタバタ劇が繰り広げられているときには、裏で激しい情報戦が起きていると考えればいい。まず、霞が関の官僚たちは大臣たちの耳へ自分たちに都合がいい情報をささやきかける。また、メディアへのさまざまな情報リークすら行なわれる。道路公団民営化に対しても、メディアはさまざまな批判を展開したけれど、それは結局、ほとんどが改革に抵抗する勢力のリーク情報に踊らされてのものだった。
 道路公団民営化や郵政民営化が実現したのは、そういう情報戦に勝ったからだった。勝負は「情報の透明化」だ。道路公団は高速道路の収支率1つをとっても、情報をすべてクローズにしていた。それを明らかにすれば、切除すべきガン細胞が露出し、おのずから勝負はついた。正義は「透明化」の側にあると考えればいい。

 リーク情報垂れ流し情報戦で都合のいいデータをたくさん垂れ流した方が勝っただけだよね。例えば道路工事止めて、訴訟や法的措置とかの最前線で働いている人たちの手まで止めさせて、圏央道の進捗は8〜10年遅れた。その間の公共の金利負担だって莫大。インターチェンジの開設に合わせて流通拠点を用意した運輸業者は莫大な損失になったんじゃねぇの?そういう情報、「改革にかける経費」として透明に出したようには全く思えないんだけど。
 九州では民営化の煽りでサービスエリアの給油所がやっていけなくなって、かなりの区間が給油所なしになるそうだ。

 正直、官僚側は事業の正当化のためのデータは出したけど、改革側なんてなんにも予測データ出してなかったじゃんか。
 料金収入の損失が週何億って事業*1、10年遅らせるなんて、財政によっぽど余裕があるんですねぇ、我が国は。
http://news.goo.ne.jp/article/php/politics/php-20090317-04.html

大切なことは、国民の利益のために何が正しいかである。

 いろいろ書いてあるけど、最後までこの人自身がやりたかった事がわからない。官僚の肥大化みたいな事は第二次臨調の借り物臭い。「何が正しいか」という事については、具体的に自分の頭で考えてない気がするよ。だから、自分が国民に何をしたのかがわからないのかも。

 官僚がいらん事するのに賛成なわけじゃないよ。でも、官僚がいらんことしてるのは「政治が未熟」以上の事は、意味しないでしょう。政治を免責すれば官僚を孤立させてリストラが出来る、そのために情報戦に勝つ。それはわかった、その裏で土光臨調の成果でズタズタになった医療は放置、年金制度は「15年間だけ」もつようにした*2

で、そこまでして勝って何を実現したかったの?

 結局お祭り騒ぎが好きだったのか、官僚になって世直ししたかったのに出来なかった事が悔しかったのか....

この人、内閣府から東京都に天下ったんだと思ったら、今でも内閣府の仕事もしてるんだね。

*1:それを上回る利得があるから利用するわけで、損失全体はもっとでかい。

*2:追記:そして正規雇用のコストはさらに引き上げられた。