社会にかけるバイアスが何をもたらすかは、ある程度知られている。

http://d.hatena.ne.jp/sean97/20080109

思うのですが、人間には、なにか問題が起こった時、「自分が悪い」と思い込む人と、「自分以外の誰か/何か」が悪い」と思い込む人の、2種類いるんじゃないかと。

http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20080110/1199918011

ただ、自罰的要素と他罰的要素はどちらも人間にとって必要なものであり、前者だけでも後者だけでも成り立たないんだろうなと思う。前者だけだと鬱病や自殺者続出、後者だけだと争いごとが絶えない。でもって日本人の場合はどっちかというと前者が強いタイプが多いのではないだろうか。

ラザルス式ストレスコーピングインベントリーだと、被験者を問題解決型と情動中心型(別名先送り型)に2分類できますが、sean97さんとsunafkin99さんの類型はいずれも情動中心型のストレス対応の類型に含まれるのではないかと思います。
参考:http://binden.blogzine.jp/hitoyasumi/2007/10/index.html

我が国では問題解決型の人に肥満が、情動中心型に抑うつが多いと言われています。
 ラザルス式の性格分類がある程度正しいとすると、アメリカの真似をして「喫煙者や肥満者は自己管理が欠如しているから、管理職になる資格はない」なんてやってしまうと、問題解決は先送りで自虐的、他虐的な組織が出来るかもしれませんね。

追記:
世の中に自罰的な人と他罰的な人しか居なかったら、ほとんど社会全体が抑うつ状態って事になっちゃいますね。どっちもストレスに叩かれすぎた人の態度というのが健全な見方じゃないかなぁ。
自分にやれる事をとりあえずやる、見つからなかったら明日に備えて寝ましょう。罰がケジメのために必要な事もあるかもしれませんが、ケジメってのはその後のために必要なんであって、罰を未来に優先したり目的にしたりしちゃいけません。

トンデモ教育委員会

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080109-00000082-sph-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080108-00000116-san-soci
職場の都合でやむをえずに公務員の職を解くのが分限処分。

例えば公務災害で両足切断して職務に耐えられない、とか、自動交換機入れて交換手の仕事がなくなったとか、やむなく職を解かれる場合が分限免職で、職を解く理由が「本人の責任でない」場合に使われる制度。

まるで本人の責任みたいな記事だなぁ。
本人の責任なら懲戒免職です。退職金でません。

産経の方の記事では、「元から適性がない事が明白」みたいなんですが、採用ミスで教師にして、試用期間での判断もできず、長期間問題ない事にしてごまかして来たけど今になって対応したと教育委員会は言っているわけですね。

本来は処分理由は授業の内容とかじゃなくて「採用ミス」と「問題隠し」のはずなんだけどなぁ。

もっともこれは一方当事者の言い分であって、もし、この教員が病気である可能性が高いならば労災の可能性もあるし、それを放置して来た教育委員会の責任は非常に重いだろう。

他に考えられる要因としては学校をぐちゃぐちゃいじったからついてこられない教員がでてきた。

大阪では頻発しているようだけど、学校や個々の教員の問題というより、組織としての教育委員会が機能不全に陥っているという事だろう。
人事担当者や管理職も懲戒処分にしといた方がいいんじゃない?
よくあることだけれど、間接部門が責任回避して直接部門にひっかぶせてるように感じた。