金こそすべて

某会社の代表がそういった発言をした記事は僕も見た。
わくたまさんのところ(http://www.13hz.jp/2004/11/post_28.html#comments)に

「お金というものが絡まない(と思い込んでいる)からすぐ『してやってる』とかいったり、無駄に気づかないとかいう役人のモラルハザードよりは上等な気がする。」

とコメントした続き。

フリー(ぷうたろうとも言う)時代に実感したことですが、役所に限らず、給料並みに働くのは本当に大変。(小さな会社だったので契約額、売り上げ時期、直接経費、間接経費、会社内部留保、全部見えました。その中で、自分の分配されるお金に見合う仕事をできるようになりたいって、頑張ってました。)

さて、わくたまさんには本質的に儲からないと指摘された役所の仕事ですが、独断で支出を大まかに分けてしまうと、警察的行為(治安、外交)、所得移転行為(生活保障・社会システム維持)、投資的行為(計画・研究・開発・教育)があります。
警察的行為を除くと、本来は「儲けなくては絶対に続かない」行為だと思ってる。
ところが、儲けどころの話じゃなく、あまりにも「金」に無頓着なんですよ。たとえば、備品購入費をケチって96年生産のパソコンを時給3000円の人間が使い続けていて、不安定性や処理能力不足が原因で周りの業務にストップをかけ、複数の人が残業しても、備品費をケチったことが節約だと思ってる。
(役所に限らず残業費が出てないってのも重大なモラルハザード

なんでそんなことになってるのか、考えてみたら役所の人って直接部門体験してないんだよね。我々が「役所」と認識しているのはたいてい、政府部門の間接部門にすぎなくて、特に上の方の人はずっと間接部門なんですね。多分会社でも同じような事は起きてます。
どんどん直接部門が見えなくなる事を僕は「総務化」とよんでます。

間接部門が直接部門との関連を失った時に何が起きるか....すでに橋本治氏が「上司は思いつきでものを言う」に書いているので書きません。(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087202402/250-6848981-1337813)

多分ライブドアの代表の「金」にこだわるってのは、ある種「直接部門」の立場に立ち続けるってことで、代表と言う究極の上司としては上等の部類かもしれないと思います。
なんだか、会社の執行役員以上の人には「金」へのこだわりは絶対に必要な資質のような気さえしてきました。万能というのは言い過ぎとしても。

追記:だからといって、ライブドアのやっていることが正しいとかえらいとか、そう言うことがいいたいわけではありません。