子にインターネットを教わるべき人は多いと思う

日本のインターネットを切り開いた人たちの年齢を考えると、1960年代前半生まれが多いのではないだろうか。念頭にあるのは村井純先生のもとで多くのRFCを書き、実験し、nicやnspixpを作っていった世代(多くは大学院生)である。彼らはまだ中学生の親である事は稀だろう。この開発者世代のちょっと下の我々は、多分初のユーザー世代だろうか。実験に参加してくださいと言われて、大きなメリットを感じた。そして自らイエローケーブルを引き回した。でも、そういう人は同世代でもほんの一握りだと思う。
 そして、アメリカ政府が学術ネットをAOLに売却し、商用化の時代が来ると、団塊親父たちが「名刺にメイルアドレスを刷った」事を自慢し始めた。その面倒を見るのは若い世代だ。(大学の先生で、いまだに秘書代わりにしている院生にプリントアウトさせている人も居る。)
 僕も結構人の面倒をみるけど、根本的なところは自分で失敗して、自分で学ぼうとしなきゃ絶対にわかんないだろうと思って教えるし、教えた事に責任をとらなきゃいけないとなったら拒否するんだろうな。自分の親だとそうも言い切れんのでそれなりにちゃんとやるけど。
 今中学生くらいのコドモなら、自分がネットのある社会の市民だという事は当たり前に受容できてると思うが、その親はネット社会の開拓者どころか、入植者ですらなく、観光客くらいのものという事も多いんじゃないかと思う。(ネットが存在する事が当たり前の社会で育ったのは、それこそ今の中学生くらいからではないだろうか。)
 だから、ネット社会の明るい面にしろ暗い面にしろ、子供と一緒に学んでいくとよいのではないかと思う。親の教育にもなるという意味で、親の見てるところでネットして、いろいろ話をしてやってくれませんか>今時の中学生諸君。