盲点って?

産經新聞の記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050323-00000021-san-soci
にガラス片落下が都市地震災害の盲点であるような事が書いてある。
記事の「盲点」はあんまりじゃないかな、と思う。
阪神淡路の時だって、何も珍しくなかったじゃないの?>ガラス片落下
他の被害がでかくて相対的に目を引かなかっただけだ。もし今盲点になってるのなら、今耐震を考えている人(新聞屋を含む)が現場を歩いていない人だってことのような気がする。神戸市役所や神戸新聞社の回りガラスがいっぱいつき刺さってたでしょ。ガラスの落下が収まっていない街をうろうろと歩く人いっぱい居たでしょうに。もし大阪に立ち寄っていればガラスが歩道に散乱している光景なんて珍しくなかったでしょうに。
神戸に多数の取材記者を送り込んでいた新聞社でもデスクがこの記事を通す程度に何も見ていないのか忘れてしまったのか.....

記事で書かれている耐震性の高いガラスだって構造が壊れてフロアが崩壊する状況では割れて落下するのを防げるようなものじゃない。
地震で落ちてくるのはガラスだけじゃない、換気口の蓋や様々なものが落ちる。そして人に当たれば危険だ。古い中高層建築が壁面の周囲が植え込みになっていて、人の出入りする部分には長い庇を突き出しているのは飾りではないのだ。植え込みは人の出入りを制御し、落下物の飛散の防止になる。庇は雨よけや傘をさすためのスペースを確保するだけではなく、出入りする人を落下物から保護する。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050323#1111537213
落合洋司先生が上のリンクで「臨機応変に対応するしかない」とおっしゃっているが、地震直後は臨機応変に、地震後しばらくは「ビルの前を通る時は必ず上を見てから」を心がけるべきではないでしょうか。