カタカナ言葉の見通し線

落合先生のブログマイクロソフトの新OSはビスタ(岐阜新聞の記事)という紹介があった。
 落合先生にとってビスタは車の商標/ディーラーの名前として馴染んでいる言葉という事のようで、ちょっと興味を持ってあれこれ考えてしまった。
 
 本来の「ビスタ」は修景上の技法で「直線的な長大な見通し」の事なんですが、日本語に翻訳しにくいのか、カタカナで使われる事の方が多い。で、そういう名前の車が発売されたのが元の意味に取って不幸のもとで、元々の意味が全然認知されてない気がします。見通線という訳語もあるみたいだが滅多に使われないし、個人的には「見通し」と言います。(線は付けない。)
 んで、知名度の低さがあるだけに、新しく商標に使うどっかの会社がリリースを延期したりすると「ビスタ、発売見通し立たず ベータテスト延長に」なんて見出しが出たりして、記事を書く方の人は大真面目に書いて、大半の人が真面目に読んでいるのに、おいらが一人で「お、うまいシャレだな」なんて笑っている図を想像してしまった。(シュールだ)

 昔の人はこんなに車が一般的になるとは思ってなかっただろうから、商標の影響なんてあまり気にしなかっただろうけど、このまぬけものは、スカイラインを山の端と言って通用するだろうか、とか日頃結構悩んでいたりするのだ。

 直訳語がきれいに定着してるのの代表はスカイスクレイパー(空を引っ掻く奴)→摩天楼くらいかな。車があったらどうなってたかなぁ....
 それでも、おそらくは私の様に「羊のスクレイピー」で、「こっちは引っ掻かれた奴の意味だろうか?でもなんで?あ『体を痒がって柵などに擦りつけ、脱毛することもある』ってやつかな?」なんて思う変な奴はあまり居そうもなく.....「摩天」の部分はあまり意識されてないのだろう。