一家体質ってなんだろう

大阪市は一家体質を改めよって日経新聞の社説にでていたんだけど、この場合の「一家」って、たとえば広辞苑ひくと
「一家族。家族全体。また、それに類した団体。一門。」ってあるから
「一家族に類した団体」というふうに大阪市を規定したんだな、とわかる。
社説の方は

大阪市一家」を構成し、なれ合い体質になっていたことだ。

って大阪市の様々な不祥事を引き起こしたらしい「なれ合い体質」を批判したもの。

 この社説読んで思ったんだけど、日本経済新聞社のみなさんって、妻も息子もなれあって甘やかし合って浪費して、収入は多いのに家計が傾いているようなご家庭をお持ちか、それともそういう家庭が理想なのだろうか?

 家庭に代表される特別な強い結びつきを持つゲマインシャフトは「ゲマインシャフトである故に問題を起こす」のではないし、株式会社に代表されるようなゲゼルシャフトが問題を起こさないわけじゃないし、ゲゼルシャフトにだって馴れ合いは発生するだろう。

 馴れ合いの言い換えに一家を持ち出してきたとすると、家庭というものに対する侮蔑が会社を代表する社説として公表された感じがするのだがどうだろうか.....一家なんて概念をそこで持ち出されたら一家が迷惑だし、問題点の指摘になっていない。なれ合い体質ってことが言いたいだけなのに。

重箱の隅(とはいえ見出しの一部である)の話なんだが、なんとなく、「馴れ合いを問題にした記事で、言葉と馴れ合ってる」感じのする言葉遣いだったのですごく印象に残ってしまった。