少子化と構造変化

 複数人でたっぷり紅茶を飲もうと思ってティーサーバーを買いに出かけた。
 日常の生活の用に供する物品がそろうはずのスーパーマーケットを2件、専門店を1件まわってみたが、700cc以上の容量のサーバーは棚になかった。700ccのサーバーで700cc入れると注ぐ時にこぼれて具合が悪いので、通常使用では、いれる紅茶の量は500cc程度と言った感じだろう。結局以前スーパーで購入した時の三倍の価格で喫茶店で販売していた1000ccの物を購入した。
 500cc程度の紅茶を飲む人数は2-3人だろう。実質的に2人未満の世帯のみをターゲットレンジに入れてる感じだ。自分は5人世帯で育ったので、スーパーのパッケージが4人世帯をターゲットにしていることで、余分なコストがかかったと感じていた。それが今ではスーパーのパッケージは2人が標準が定着している。これだと、2人世帯でも、4人世帯でもさほど余分なコストはかからない。
 しかし、いまや4人世帯や、来訪者も含めて日常的に4人以上のお茶を入れる家庭は、スーパーマーケットの品揃えの範疇からはずれる程度に少数で非日常的なのかもしれない。
 今朝の日経新聞でも「どうして子供が増えないのか」的な特集が組まれていたが、スーパーマーケットの棚に大人用しか紙おむつがないような状況で「どうして子供が減らないと思っているのか」の方が不思議だ。そりゃ意志と経済力の強い人は子供を持つだろうけど、減らないわけはないだろう。少子化少子化を加速するのだ。だからずいぶん前から大騒ぎしている。

 ところで与党公明党は3年に一度1996年度生まれの子供が児童手当支給対象から外れる前年に大騒ぎして支給対象年齢を引き上げているように見えるが、なんかあるんだろうか?