証券会社は掛け目の設定みたいな場所にこそアイデンティティを見いだすべきだ。

 わくたまさんの
ライブドアショック、株式市場暴落を招いた真犯人はマネックス証券」エントリ
http://www.13hz.jp/2006/01/post_5f72.html)を読んだ感想。

マネックス証券の与信変更をトリガーにする単なる投げなら、マネックスに絡まない人が買いを入れて回復を待ってればいい。その材料がないのに下げたとしたら、必要な下げのスピードアップがあっただけで個人としてはたいした事ないような気がする。たいした事があったとすれば、それはマネックスのせいじゃないような気がする。

 掛け目は0でも80でも、ストップ安比例配分じゃ、実際には売れない。17日の掛け目0で追い証の人は、掛け目80%だって3日後には追い証をとられるかもしれない。
 掛け目を変えるかどうかの判断のキモは、そこで飛ぶ可能性のある人に早々に退場勧告するのか、飛んじゃった人からむしり取る事を考えるかなんじゃないですかね。むしり取りの実績持ってれば怖くないって会社もあるでしょうが。
 「場中での掛け目変更の有無は統一されるべき」とか「掛け目自体が横並びで決定される」とか言うかなり病的な同調圧力期待がプロにもにわか投資家にも蔓延している気がする。んなもんは会社の経営と顧客との関係で決まるもんだろう。

 個人的にはマネックスの掛け目0のニュースに触れた時には「マネックスらしいなぁ」と思ったのだ。掛け目の取り扱いは、顧客とどういう風につきあうのかが見える「投資家証券会社のアイデンティティ」になってもいい部分だと思うんだが。

http://www.kabudream.com/soubakakugen/17_3.html