HONDAのfitハイブリッドに期待する(その2 燃料コストと補助金)

 fitハイブリッドが実現したら、別の意味で普通のハイブリッド車になるだろう。日経新聞では通常のfitより20万円ほどの上乗せで発売ではないかと予測している。実はこれ、すごい事である。
 プリウス初期型はカローラより100万円ほど、現行プリウスアリオンより45万円ほど高かった。ホンダではインサイトシビック3ドアより50万円、シビックハイブリッドシビック1.8Gに比べて40万円ほど高い。
 これらの価格差を実際にガソリン代の差額で埋めるのは困難である。自分のデータで比較すると、プリウスの前に乗っていた1800ccのコロナは14km/L程度の燃費だった。プリウスでは21km/Lだが、10万キロ走った時点のガソリン消費量はコロナで7142L、プリウスで4761Lとなる。その差2381Lは今週入れたガソリン単価@117円で278577円にしかならない。
 つまり、環境にいいといくら言っても、ユーザーは余分にお金を払わないといけないシステムになってるわけで....
 しかも、通常のガソリン車との差額を負担しているのはユーザーだけではない。
http://www.jari.or.jp/ja/h17_hojo/hojokin-toha/hojokin-toha-3.html
↑はJARIの電気自動車等導入補助金の金額一覧のページだ。
 通常車との差額の40%ほどの補助金が支出されている。つまり、現状では、いくらハイブリッドが環境にいいといっても、6:4でユーザーと政府が差額を負担し、それでユーザー負担分ほどのガソリン代も浮かない、というなんだかなぁ、な状態なのだ。
 平均的な現行プリウスの実際の燃費は私のプリウスの燃費と大差ないようなので、アリオンとの差額のユーザー負担分程度はガソリン代で賄えるかもしれないけれど、ローン組んで差額分にも金利が乗ったら一発で赤字転落かもしれない、程度。

 これがfitハイブリッドが20万円プラスで出てくるとガソリン代で得をしたいからハイブリッドという選択も可能になってくる。補助金もらわなくても十分ペイする可能性のある金額だ。すごい。本当にハイブリッド車が普通の車になる、真っ当な選択肢になりうる可能性が見えてきたわけだ。

 というわけで私はfitハイブリッドに期待する。

#ちなみにおいらのプリウス補助金支給対象や自動車税軽減対象になる前の製造で、中古で購入した。前オーナーの心意気はすごい。それだけでなく、システムが信頼されていなかったのか、同年式のカローラより安く購入していたりなんかする。