好き嫌い

私はかなり長い事Macユーザーだ。なぜそうなのかというと、コマンドラインインターフェース/テキストではMS-DOSとOS/9の高速で快適な使用を、GUIインターフェース/グラフィックではMacという使い分けをしてきて、OS/9もMS-DOSも姿を消したってだけのことだ。
 もちろん仕事上の必要がありWindowsは使っている。しかし、今の所家庭でやりたい事(持ち帰り仕事を含む)にWindowsが必要な事はあまりないし、Macでないと出来ない事(過去からの互換性も含めて)もある。だからMacユーザーをやめていない。不具合の多さや脆弱性といったものがあったけれど、それはどっちもどっち。片方が不安定であった時期にもう片方も安心ではなかったから。最近はネットを使う上での危険はMacの方が小さかったけどintel採用以降も同じだとは思っていない。

冷静に考えて昨日までの自分は「マカー」だったと思う。
MacAppleが好きかと聞かれたら好きだ、と答えるのに躊躇はない。
もし、Windowsが好きかとかMicrosoftが好きかと言われると、答えに窮する。質問が「スゴいと思うか?」なら素直に「スゴい」って言えるけど。

そんな私は↓の記事を読んで混乱してしまった。
http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=AS1D1203P%2012052006

 ソフトバンクと米アップルコンピュータは国内の携帯電話機事業で提携する。

「携帯で提携」...字面でも音でもなんかわかりにくいな....突っ込みどころはそこではない。
提携の中身はと言えば、要はソフトバンクの携帯電話にiPodの機能をつけるということらしい。(そんなのよその携帯会社ともやれよ>Apple
個人的にはHDDフルサイズのiPodに通話/通信機能があるものの方が欲しい。
ともかくも限定的な提携で、そこも突っ込む所じゃない.....でも見出しで混乱したのだ。

というのも、「ソフトバンクが好きか」と言われたら即答で「嫌いだ」と回答できるからだ。
「スゴいと思うか?」なら「ある意味スゴい」って答える。

 我が家はあまり電話を活用する家庭ではないようである。が、その使用に支障があるレベルの頻度でかかってくる「迷惑な商談」の電話の半分程度がソフトバンクグループの委託によりかけられているからである。違法かどうかは知らないがともかく迷惑である。
 また、集合住宅の管理組合の役員をしているので、何の断りもなく管路も設備スペースの当てもない(所有者に断りもなく設備管理の委託先に接触したようだが)くせに住民に「光ケーブルが引けます」とか勧誘電話かけ続けているので、住民からの問い合わせが五月雨的にやってくるのですごく迷惑である。
 住宅の敷地に珍奇な衣装の集団が侵入しテントを張って机をおいていたのだが、それはソフトバンクの委託でモデムを配るためだったとかもあった。
 
 サブの理由は、カネのない大学生の頃、「コンピュータのハード/ソフトについて知りたくて買った本のうち全く役に立たなかった本が軒並みソフトバンクグループの本であった、しかも役に立った本より高価だった」とかで信頼性0ってのもある。
 でもそれは相手にしない理由にはなっても嫌う理由にはならない。相手にしたくないのに相手せざるを得ない状況だから嫌うのだ。

というわけで今日の私は新聞の見出しを読んだだけで、自分が「マカー」かどうかわかんなくなってしまった。

携帯電話の勧誘電話はかかってくるだろうか。
そこで「iPod」なんて言葉が出たら確実に「マカー」ではなくなってるかもしれない。
#だからといって、Windowsに切り替えるかって言うと、Windows系の販売問屋こそソフトバンクの本業でなかったっけ?つまり逃げ場なしってこと。主効果は商品選択ではなく購買意欲の減退ってことになるかもしれない。

そういえば近鉄があった頃はパリーグびいきだったのに、今では直近にみたのがいつかわからないくらいである。