債務不履行について

某大臣が選挙公約を反古にして議員辞職するってのが話題のようだ。
http://bewaad.com/20060917.html#p02
http://bewaad.com/20060916.html#p01
政治家が選挙のとき約束をして票を集め、それをなかったことにするというのも一種の債務不履行だなぁ、とは思う。*1

でもまぁ、普通には債務不履行ってのは、約束をして金を集めて約束を守れなくなることなんだと思う。典型的には借金を返せないって事。

で、新政権候補者近辺から「将来にわたって年金支給額が0になるわけではなく、支給水準を引き下げれば年金は継続可能だから年金制度は破綻していない」*2って声が出てるようなんですが....

選挙終わるまで増税の話をしたくはないから、引き下げないと約束して金を集めてる年金の支給水準をまた引き下げる。債務/債権の内容を約束をして金を集めている以上、これは債務不履行でしょうね。
衆院300議席あって増税できないんなら無理だろ....

民間企業なんかでは「債務不履行が見込まれる」って事、それがすなわち「破綻」って事なんだと思うんだけどね。

なんか「アッケラカのカー」って言葉を思い出したよ。元は人種差別発言で嫌いなんだけど。

*1:とはいえ破綻に対する清算手段が辞任しかないのなら、「辞任しません」という約束は最初から無効だったのか。民間企業が「倒産しません」と言って出資を募れば一種の詐欺だけど。

*2:言いたいのは「債権者に部分的に債務履行できるから破産じゃありません」ってことかな。