厚生労働省いわく「国民よ健康のために死ね」

厚労省健康計画が頓挫しているらしい。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061017AT1G1703P17102006.html

同省は「政府全体、産業界を含めた社会全体として健康づくりを国民運動化する取り組みが不十分だった」としている

20―60代の男性で、体重を身長の二乗で割った体格指数(BMI)が25以上の肥満者の割合は策定時の24.3%から15%以下にするのが目標だったが、逆に29.0%と倍近くに増加した。

ところが、実データに基づく分析http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/03/himan.html(是非リンク先をご覧下さい)ではすでに

男性では、19.0〜22.9というこれまで望ましいと考えられていたBMIにおいても、死亡率が高くなっていました。

とか、
http://allabout.co.jp/health/familymedicine/closeup/CU20050705W/

小太りは正常体重より安心?

と、そもそもBMI23-25がもっとも生存率が高く、厚労省が「肥満!」と罵倒している25-27がそれに次いでいる事が常識になりつつある。また、厚労省が理想としているBMI22程度の男性の死亡率はBMI23-25の層の1.3倍にもなっている。
研究ベースでは、日米の多くの研究で有意に全死亡率が高くなるのはBMIで27以上の場合のようだ。

では統計的根拠もないのに、なんで25以上が肥満となったのか?どうもアメリカの「デブと喫煙者はいじめてよい」という風習にならってるだけなんじゃないかという気がする。

改革は止まらないらしいので、健康増進も止まらず、そのうちBMI23以上は肥満なんて言い出してバタバタ人が死ぬんじゃないかと心配なので、ぜひこのまま頓挫し続けて欲しい。

##鵜呑み報道をしたマスコミにorz

追記:
アメリカで肥満問題にもっとも熱心な州知事であるアーノルド・シュワルツェネッガー氏の知事就任当時の身長は1.89m、体重は106kgだからBMIは29.7。かなりの肥満体。