知らなかったわけではないだろうなぁ....

高校で必修科目の授業数が足りない履修不足問題が顕在化して、全国的に大変な事になっているようだ。まるで、3年前くらいから急増しているみたいな話をしているが、そんなはずはないだろう。私の大学の同級生には芸術系の科目の授業を全く受けていないなんて人もいたし、私の姉の高校では必修科目の担当教員の転任で必要単位を満たしてないクラスがあった。少なくとも20年くらいは高校の必要単位が満たされない人は珍しくもなかったように思う。もちろんそういう人が多数派というわけでもないようだが。
 そのようなことを文部科学省や各都道府県の教育委員会事務局、文教族の議員さんたちが知らなかったわけはないだろう。文部科学省都道府県教育委員会事務局の間には人事交流があるし、公立校の授業編成の責任者である教頭は、教育委員会事務局で指導主事を経験せずに昇進する事はまずできないポストだし、校長は主任指導主事として教育委員会に勤めなければ昇進できないポストだ。
 周辺を見回して、単位が足りないのに卒業しているのが珍しくない状態が何十年も続いているのに、文教族の議員がこれを知らないわけはないだろう。
みんな知ってて黙ってた。
では、なぜ「今」これを表沙汰にして大騒ぎしているのだろう?.....
陰謀論的には.....安倍政権の教育基本法改正の動きをマスコミと地方の教育委員会事務局や文部科学省が側面から支援しているということになるのだろうが.....