珍妙な神戸市教育委員会の処分

神戸市てのは妙な自治体で、高卒採用の地方公務員採用試験を大卒者が受験する事を禁止している。でも、高卒の給料でも良いから働きたいという人が受験する事はおおいにありそうな事だ。
で、バレて大量に解雇されたらしい。

2006年11月3日(金)神戸新聞
学歴詐称で就職 学校職員13人を諭旨免職 神戸
http://news.goo.ne.jp/article/kobe/region/T20061103MS00877A.html?C=S

いずれも大学や短大を卒業して本来は受験資格がないのに、最終学歴を高卒と偽り採用されていた。

 市教委は「法律を守る公務員としてあってはならないこと」としている。

妙だなと思うのは、
地方公務員法

第19条 競争試験は、人事委員会の定める受験の資格を有するすべての国民に対して平等の条件で公開されなければならない。試験機関に属する者その他職員は、受験を阻害し、又は受験に不当な影響を与える目的をもつて特別若しくは秘密の情報を提供してはならない。
2 人事委員会は、受験者に必要な資格として職務の遂行上必要な最少且つ適当の限度の客観的且つ画一的要件を定めるものとする。

「大学を卒業していない事」ってのは「職務の遂行上必要な最少且つ適当の限度の客観的且つ画一的要件」にあたらないから、かけてはいけない資格制限の好例だろう。高卒対象の資格で競争採用試験をする時に大学卒業者を排除する事が法律で禁止されている。
そもそもの採用試験の受験制限が法律に反しているらしいにもかかわらず、長年法律に違反して採用試験を実施し、採用しちゃった人をクビにする時にまで、

 市教委は「法律を守る公務員としてあってはならないこと」としている。

なんて理由付けをしてるあたり、実に珍妙である。
人員整理はしたいが、割増退職金を払いたくないので、弱みに付け込めそうな職員を捜し、インネンをつけて退職させたってところだろうか?