データの読み方に関する反省

建築家のなかに、「人口密度って何だよ!、0.3人とかいう人間は生きていない」と主張する人がいる。科学的、統計的な手法をとる建築家に冷笑されてたりするのだけれど、この言葉、結構重みがある。ヒューマンスケールで実際の建築デザインを検討する時に問題になるのは一人当たり面積であって、人口密度ではない。
 人口密度(面積あたり人口)は、食糧生産とか、農業と非農業という視点でものを語るのに適した指標なんだろうか?
 ナショナルミニマムと公的負担なんて事考える時には両方とも大事になるだろう。ときどき逆数にひっくり返して考える癖を付けた方がいいかもしれない。
 車の燃料消費率をEUでは容量/距離であらわし、日米では距離/容量であらわす。これが都合が良い理由はなんだろう?ヨーロッパ人にとってガソリン代というのは目的地に行くためのコストであるのに対して、日米では人はガソリンがあればあるだけの距離を移動するのだろうか?