ハブの強度に問題があるのだろうか?

三菱ふそう、新型ハブ亀裂で56000台リコールへ(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070118i103.htm

緊急点検で問題が見つかった車両を詳しく調べた結果、ホイールナットの締め付けが強すぎたことが大きく影響し、ハブの寿命が短くなっていたことが判明した。
 このため同社は、ホイールナットの締め付け力が適正値の2倍となるまで耐えるようハブの強度基準を変更。また積載量についても基準を強化し、この基準に合わない5万6000台について、さらに強度を高めた最新型ハブに交換するリコールに踏み切ることにした。

うーんハブがいかれるほど締め付けすぎてもハブボルトもホイールナットも無事だからこういうことになるんだよなぁ。
乗用車だと普通ホイールナットを締め付けすぎればハブボルトが折れる。素人である自分では折った事はないが、オート△ッ○ス(一部伏字)で複数回折られた。
いずれもナットが固着した時以外には使用してはいけない強力なインパクトレンチを作業時間短縮のために使用してボルトをねじ切ったものだ。*1
大型トラックなんてプロが整備してプロが乗るもんで、素人の関与する余地なんてないわけだけど、プロの仕事がいかに腐ってきたか、恐ろしくなるような話だ。
必要なのはフェイルセーフではなく、フールプルーフのようだが、ボルトの強度を落とすという選択肢はないんだろうか?
トラックの場合、異常な締め付けでボルトが折れるようではいけないのだろうか?ボルト折れやナットゆるみは異音がするので、ハブの断裂よりは気がつきやすい気がする。
 なんとなく、世の中は三菱ふそうに「もっと頑丈なハブ」を求めている気がするけど、限界まで締め付けるユーザーには無力な気がするのだが。

*1:自分では十字レンチ一本でやる。通常のプロの工具選択は外す時は十字レンチ→電動トルクレンチ。装着する時は手回し→電動トルクレンチ→精密トルクレンチではないだろうか?