燃費の計算方法についてのありがちな間違い

2007.2.28に全面改訂しました。*1


id:prepreさん経由で、自動車評論家らしき人のブログを見に行った。
ある車の高速道路中心の燃費計測があったが.....

むむむ?

往路が12km/Lだったにも関わらず、往復で15km/Lを記録したということは、復路だけで見るなら実に18km/Lという燃費になる。

というような気になる表現があった。

仮に片道120kmの道だったとする。

往路の燃料消費率が12km/Lとすると往路の燃料使用量は
 120km÷12km/L=10L
である。

往復の燃料消費率が15km/Lとすると往復の燃料使用量は
 2×120km÷15km/L=16L
である。

したがって
復路の燃料消費量は
 16L-10L=6L
であり、
復路の燃料消費率は
 120km÷6L=20km/L
である。

EU方式のL/100km単位表示であれば単純平均をとったりはしやすいのだが、日米式では計算がちょっとややこしい。
計算法を間違う自動車評論家が後を絶たないという事は、自動車評論業界では燃費や二酸化炭素放出量という問題が軽く見られているという事なのだろうと思う。

*1:私が見た記事だけの問題でなく、自動車評論家という職種全体の問題のように思えるので、関連性をなくす方向で変更しました。特定の記事の著者の方には別途連絡を試みるつもり。