単なる責任転嫁だよなぁ

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/m20070901007.html?fr=rk
射殺巡査長の退職金は「論外」 石原都知事
2007年9月1日(土)04:00
産経新聞

 警視庁立川署の巡査長が女性射殺後に自殺した事件で、東京都の石原慎太郎知事は31日の定例会見で、「死亡退職扱い」として巡査長に退職金が支払われることについて、「論外だと思います。人を殺しているんだから」と述べた。
 退職金の支給は都条例が根拠になっていることにも、石原知事は「条例があるから退職金を払うのは信じられないし、非常に違和感を覚えます。警察の沽券(こけん)にかかわるので、しっかり考えてもらわないと困る」と強調した。

翌日には受給権者は受け取りを辞退する書面を提出しているし、事件発覚当初から自ら退職金を受け取る意思がない事は表明していたのだ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070901i312.htm

友野巡査長の両親は先月21日に事件が発覚した当初から、退職金の受け取りを辞退し、「(いったん受け取った後)佐藤さんの遺族に渡したい」との意向を示していた。
(2007年9月1日20時45分 読売新聞)

法律とかってさ、おかしいとか不当だとか思っても従わなくちゃ仕方がないもんでしょ。そしておかしい所を直していくのは手間がかかる。で、あきらかにおかしい時にどう振る舞うかってのは確かに沽券に関わる事だよ。
 警視庁が「法律に基づく規則を破る」ってのも、「非違のあった人に退職金を出す」ってのも確かに沽券に関わる。警視庁の沽券を受給権者がきちんと守ってくれたわけだ。

そもそもこの条例ってのは石原氏が代表を務める法人の就業規則の一部なんですがね。他人ごと扱い?論外の条例を改正しなきゃいけなかったはずなのは誰?

追記:
結果的に退職金が被害者の遺族にわたる事はなかったわけだけど、わたらなかった方がよかったという気持ちにはなれないなぁ。