再検証、シルエット動画は右脳左脳の働きを判別するか

http://www.procreo.jp/labo/labo13.html
時計回りにも、反時計回りにも見える画像についての右脳、左脳との関連性についての再検討。
 うーむ、右脳左脳の働きで説明できそうな気がしてきた。

エヴァンゲリオンのエンディングについての考察*1もバカにならない。

検証に必要なのは「派手なペンギンのぬいぐるみ」一個であった。
左右の眼球の視覚情報は、鼻側の情報と、外側の情報に分けられ、鼻側の情報は眼球と反対側の脳に送られ、外側の情報は眼球と同じ側の脳に送られる。
 従って、左右の目が両方働いている状態で左の脳に情報を入れたければ、右目の視野の鼻側、左目の視野の左側に目標物を置けば良い。
 そこで画面の右に同僚から奪った派手なペンギンのぬいぐるみを置き、ぬいぐるみを見つめていると、画面は右目視野の鼻側、左目視野の外側で、視神経は画面の情報を左の脳に送り込んでくれる。
 今やってみたがこのとき女性像は時計回りに感じる。
 次にペンギンのぬいぐるみを画面の左に置き、じっと見つめあう。このとき女性像は右の脳で処理され、反時計回りに感じる。

 したがって、元画像や紹介記事のように中央より右寄りに画像が配置されている場合、確率的に右の脳で処理される可能性が高く、反時計回りに見える可能性が高い。
 しかし、私のように大きく視線を動かしてみるものは、簡単に時計回り、反時計回りを変えられる。また、ある程度イメージが固まると、脳の解釈が固定して反転しにくくなるのだな。
 つまり、まったく左右対称にこの画像を配置すれば、この画像を使って、脳の視覚処理が右側優位か、左側優位かを判定できる可能性は、ある。
 しかし、そのためには、視線を固定したりとか、それなりの舞台装置が必要になるし、この判別で右脳、左脳の機能全体がわかるわけでもない。(それよりは「左目が乱視気味」とか、そういうのの方がきっと大きく作用するだろう。)


それにしても、回転しているように見えるシルエットを画面右側に配置し、中央部分に視線を集めるため透過光を多用して舞台装置を整え、逆回転のイメージをいきなり与えてシルエットの回転方向を反転させる映像をつくった庵野秀明ってやっぱ天才。

さあ、みんな「派手なペンギンのぬいぐるみ」を買いに走って確かめるんだ*2

追記:
おそらく、視覚認知の比較的原始的な部分や右目と左目のアンバランスを見る方法にはなるだろうが、紹介記事で書かれたような右脳左脳にはやっぱり関係なさそうである。
参考:
http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/brain/brain/23-1/index-23-1.html

*1:http://d.hatena.ne.jp/kumakuma1967/20071023#p2

*2:手に入らなければ赤いボールペンのキャップでもエンピツでもマウスカーソルでもなんでも良いのだが