整理できてないんだろうな

またfinalvent氏経由*1
毎日新聞社説:ガソリン税 暫定部分も含め一般財源化を
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20080120ddm005070148000c.html

 道路特定財源の見直し問題は、必要性が高いとも思えない道路をいつまでもつくり続けていいのかというところから始まっている。財政が厳しく、国民生活に不可欠な分野にも十分な手立てが打てない。にもかかわらず、道路だけは特別扱いというのはおかしい。

 暫定税率部分も含めて一般財源化し、福祉や医療などにも使えるようにすべきだというのが、私たちの主張だ。道路については、必要性を精査し、そのうえで一般財源から建設費を支出すればいい。

 「国民生活に必要な道路」がいまだ存在しない事は、自転車の走れる場所がない事だけ取り上げてもはっきりしてるだろう。必要な道路が存在する事は事故率を下げ、救急車やパトカーの移動を速くし、生産性を高め、もちろん福祉や医療の水準も上げる。それは確かだ。
 必要な道路が造られず、必要でない道路が出来る傾向は、この制度の支出面の縛りでアンバランスに国道以上の幹線道路に重点化するようになっている事に起因する。地方道、生活道路、立体交差への公共投資部分だけでも100%特定財源からの支出を規定したとたんに財源余剰なんぞあっという間に空になる。

 緊急的臨時措置として優先的に道路を建設する。そのために税と支出によって介入して日本経済を歪めるというのこそが、大枠の国会の決定である。期限が来るごとに臨時措置の必要性がなくなっていない事を国民の代表が審査して、そのとおりだと確認している。暫定税率は、その中で「もっと大きく歪める」措置を暫定的においたものである。

 民主党の大枠での主張は、これまでの「特定財源の原資」のかわりに「一般財源」を位置づけて道路建設を持続し、さらにガソリン税を下げて自動車利用を今以上に促進しようというものである。つまり目的は「道路緊急整備の恒久化」と「一般財源の負担」による「自動車利用促進のさらなる加速」に過ぎない。

個人的には「環境税一般財源)を恒久的に課して、特定財源関連税分については暫定的に税額控除」というような「日本経済を特定方向に歪める目的の緊急措置からの脱却の枠組み」を用意するってのが政策提案の力量ってもんだろうと思っている。

*1:だけど、自動トラバするのもなんかなぁ、で、文章だけで紹介