FF金利が中長期的な株価水準と連動しているのなら

http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20080122/1201005265のコメント欄で、すなふきんさんに「長期投資と短期投資でまた違ってはくるんじゃないでしょうか。短期的には材料にある程度左右されそうですけど。長期的にはたしかにマクロ指標に忠実なようですね。」と書かれてしまいました。
 個人的には、長期というのは数年のターム、中期で半年、短期はそれ未満と考えています。この話でもうけようとすると、短期の話になっちゃいますね。
 数週間以内にFOMCの開催が予定されていない時に、日経平均がFF金利から想定される水準と一定以上乖離している場合、連動する方向を想定した買いや売りを入れておけば、ほぼ確実に反対売買のチャンスは訪れるわけで、まあ短期的な売買の参考になるって事ですね。しつこく言っておきますが、過去の話なんですけど。
 中長期的投資のためにはFOMCの行く末を読まなければいけませんので、この連動性に注目した売買スキームはちょっと難しそうです。

 それはさておき、今回はFOMCが1月22日に臨時開催され、FF金利の誘導目標が4.25%から3.5%に改定されてしまったわけで、もしFF金利の下げを見越して売買してる投資家がいたとしたらサプライズです。臨時開催で示された金利に見合った水準に急速にサヤ寄せしないと大損こく可能性が高いわけですね。
 で、FOMC以降の市場の動きを見ると1月22日に12573円まで下げていた日経平均ですけど、23日〜25日にかけて上昇して13639円となっています。

仮にFF金利が4.25%の時の日経平均の平均的水準を16000円とすると3.5%に相当する日経平均の水準では16000*(3.5/4.25)=13176円。

利下げを好感してとか言われますが、それまでの売り一辺倒に傾いた東京市場に、「FOMCが底を与えた」ような気がしてしまいます。

「最大の株価対策が予算の成立」だとか言われていますが、「市場との対話」というFRBの実力を見せつけられたような、そんな気分です。