大阪府庁の事

大阪のビジネス街の会議室を渡り歩く仕事をしてる人にとって、大阪府庁舎の電気が消える時刻が大阪市庁舎のそれに比べ早いというのは半ば常識のようだった。夕刻からの会議(私はサービス残業)でその話を若手同士(サービス残業仲間)でやっていた。それを上司に聞かれてしまってちょっとバツが悪かったのだが、上司も叱るでなく消えていく府庁舎の灯を眺めながら彼の持論を教えてくれた。

大阪市はむかしからほとんど大卒採用やけど、大阪府はなぁ、高卒採用が多かったんや。めんどくさい仕事はまかせられへん。まかせられへんけど、長くいたら出世するのが役人やから、今はみんな偉くなってる。だから、めんどくさいことできへん偉い役人と大半の奴は早く帰れるけど、その分遅くまで仕事してる奴らもいる。本当ににっちもさっちもいかなくって、あの暗い庁舎の中で日付が変わるまで仕事をやっても終わらへんのや。なんぎな職場やで。
そのうち府の役人さん呼ぶ会議もやるけど、手配のキモは、えらいさんやったら10時から4時までの間に納めな来てもらえへん。偉くなくて仕事してるひとなら夜8時からにしても半分来れるかなぁ。なんぎやでぇ。


私の知る限りでは上司の言葉は本当だったので、一連の騒動の中で大阪府の人事担当者とJ-CASTの記者の罪が一番重い気がする。

追記:
 あ、知事?いや、一般論でいうと、期待出来ないひとって、どんなに一生懸命やらせても結果は大して変わらないですよね。生活残業サービス残業するだけで。24時間働いても出来ないひとっているんですよ。一般論だけどね。え?知事はって?ここまで聞いてわからんの?なんぎやなぁ。

 そうそう、誤解を招きそうなのでこれは書かなくちゃ、高卒でもちゃんと仕事するひとはいます。人並み以上に仕事するひともいます。でも、高卒採用者の集団と、大卒採用者の集団に「お役所仕事で」同じ働き方を期待するのは間違ってると思います。(お役所仕事で、を追加)