桃の花の花見情報

きれいな桃の花はどこで見られるか、というような事を人に問われた。ちょっと調べたり、知ってる事を書き留めておく。
桃、葡萄と言えば岡山と山梨というイメージがある。

個人的には甲府盆地周辺の桃がきれいだと思う。
時期は四月中旬に満開という情報が多いけれど、今年は少し遅めか。
http://www.harvesthome.net/misaka4.htm
↑あたりを確認して時期をえらぶといいと思う。

で、花見であれば、あるいは庭園散策でも音楽でもそうなのであるけれど、たとえば起承転結といったシーケンシャルな体験の質というのには気を配った方が楽しめる。

ドライブで行くのだったら、昼なお暗い山の中の峠を走り、谷筋をゆくうちに前方にピンク色が見え隠れして、谷がひらけたら花の海が広がって、桃の花が間近に見られる場所に至り、そこでご飯をいただく、というような。

こういうプロセスを楽しもうと思うと、盆地を囲む山地の外側から内側にアプローチするのがよくて、それにはいくつかの経路が考えられる。高速道路だとあまり楽しめないだろう。

東京と甲府を結ぶ国道20号であれば大月から笹子峠を超えて、勝沼に出て、そこから塩山の方へ山沿いを走るか、御坂の方に桃園の中をぬって走るか。
あるいは河口湖まで大きく迂回して、河口湖で富士山を眺め、そこから御坂峠を超えて御坂から桃園の中を走るか。
あるいは東名方面からの人なら西富士道路から精進湖の脇を抜けて、中道に抜け、境川、御坂とたどる道もある。

どれもそれなりに楽しいのだけれど、個人的には国道137御坂峠から下り坂を走って前方に桃色にかすんだスポットがあらわれ、それが大きく広がっていくのが好きだ。
ただし、上黒駒バイパスは無粋にすぎるので、途中で旧道に右折するのは必須だが。
旧道にまがるあたりには国道から川をわたった対岸に御坂路さくら公園という公園があり、そこに立ち寄ると、谷間の向こうに甲府盆地が桃色に霞むのを眺める事ができる。

さらに進んで、御坂の村内に入ったら「桃源郷公園」あたりをうろうろすれば間近に桃の花を見る事ができるだろう。

そこからはどちらに向いても桃園の中。どっちにいくかは迷う所だ。
好みでしかないが、県道34号を選んで進むのがいいかな。釈迦堂遺跡あたりで左に折れれば道はせまいが、ワイナリーが立ち並ぶあたりだ。国道20号の近くまで行けば農協の直売所もある。

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このへんでうろうろして、国道411でも、その一本山側の細い道でも良いが塩山方面に向かって、
たしか↓のあたりに、

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民家と桃園が入り交じるような場所でおばさんが一生懸命蕎麦を打ってくれる店があったはず。好きな人も居れば嫌いな人も居る蕎麦だけど。*1店に車をおかせてもらって散歩をすれば運が良ければ木造の橋の上に土を盛った「土橋」の実物を見る事ができるだろう。

そんなふうに昼食までのシーケンスがうまく繋がっていると、よい観光をしたという気分になると思う。あとは特にこだわらない、定番は大菩薩方面へのドライブだろうが、引き返して芦川の谷にあそんでもいいし。R20を大和方面に行って旧道の笹子なんかもいい。