中の人など居ないファンタジー脳の不思議

着ぐるみの中の人が無敵のヒーローだったりすると仮定すると、通常の大人に殴られても平気なはずだから、殴っても傷害罪は適用されないのだろうか?

http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFCN0013321/index.html

 プロから褒められ上機嫌のケロロ軍曹に向かって、ある記者が「その着ぐるみを身にまとったままで滑っちゃうなんてすごいですね。(バランス崩したりして)ヨレヨレしないですか?」と着ぐるみの中に入っている人にコメントを求めようとすると、それまで子どもたちの声援にも手を振ったりポーズをとったりしていたケロロ軍曹は硬直状態に……。慌てた映画配給会社の社員が「この中に人は入っておりません!」とKY極まりない記者を一蹴するという一幕もあったが、八木沼コーチは「ほんとにこの体型で滑れるなんてすごいですよね! バランス感覚が素晴らしいです」とナイスフォローでスポーツコメンテーターの本領を発揮してくれた。

これはあまり問題ない気がする。
でも、遊園地で「犬」に殴られて、犬名義で謝られるのにはかなり困惑する。
http://www12.plala.or.jp/hippie/welcomefantasy.htm

公務員のサービス残業を問題にしたテレビ番組で、住民票の窓口が定時に閉まるのを問題にされても困惑する。
本当に定時で仕事が終了し、定時で帰るのであれば、「仕事帰り、夜11時に駅のホームから突き落とされた人」の職業は公務員じゃないはずだ。(大阪府のように儀礼的に「定時です帰りなさい」をやって、残っているのは「個人の趣味」というファンタジーにしてしまうと、こういう事件に巻き込まれた人は「通勤災害にすらならない」事になるが。)

「世界中のねずみ園に、ねずみは一匹しかいない」そういうファンタジーは、存在しても良いけど、遊園地の人の仕事を議論する時に着ぐるみファンタジーから演繹してどうこう言っても意味がないのに。

で、茨城県の事件で現実とゲームの間の区別がつかないなんて事が話題になっているのだけど、「着ぐるみと中の人の区別もできない」レベルで現実とファンタジーの区別がつかない奴って普通にたくさん居て、そのせいで死ぬ人もたくさんいる気がするのだけど。