え?マンションって苦戦→値崩れ→デベロッパー倒産まで進んでませんか?

厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)
http://ensaigaisai.at.webry.info/200807/article_12.html
郊外マンション苦戦しているみたいですね

ワタクシの最寄り駅でマンション業者(大手デベロッパー)がチラシを配っていた。駅から結構遠いところにある(徒歩では通えなくはないがちょっと、という感じ)新築のマンションであり、誰もが聞いたことのあるブランドである。まえからここは苦戦していることは知っていたからまたかという感じでとりあえずティッシュ欲しさに受け取ったのだけれど、良く見たら実質的値引きが始まっていた。

やはり売り上げは落としたくないということだろう。この結果値下げの場合に比べ売り上げが100万円下がらない代わりに費用が100万円増える。ネットでは同じだが、ただ、ドラマ監査法人などを見る限り銀行の与信などで売り上げを一つの基準とすることが多いのかなとも考えられ、だとすればこの違いが大きいのかもしれない。

銀行の資金引き上げの基準は「担保になってる在庫の価値の下落」と「在庫の消化(売り上げ)」の二面でかかってる気がします。

 ここ3年ほどは、成約率と在庫の価格を落とせないので、マンション完成後も小出しに一区画づつ販売していたマンション業界ですが、最初の入居者のカーテンが張られてから二年経ってもまだ「好評売り出し中」なんてのはざらですよね。

 で、スルガコーポレーション清算で大量の不動産物件が市場に出回る可能性が非常に高くなってたわけですが......
 マンションデベロッパーの近藤産業が大量の在庫抱えて全然売れず、おそらく売り上げ基準でひっかかって期日の利益を失って、銀行に資金引き上げられて倒産したのが5月30日。その親会社で東証一部上場のデベのゼファーが民事再生を認められたのが7月18日。今週週明けは株主で主要資金源のSBI*1が回収不能のおそれでストップ安って流れじゃなかったでしたっけ?

この流れの中で発表された税務署の路線価見て「空気読めよ」と思ったのは私だけ?

*1:なんか六月にすごい取り付け工作をしたみたいだけど、役員派遣してる関連企業が倒産直前に担保設定したり資金を回収したりって、OKなんだろうか?