岡田氏の観察眼はすごいなぁ。

今朝のNHKニュースを見て、例のエスカレーター事故で、乗り過ぎの可能性が高いというのを事実として受け入れかけてしまったので、こういう情報はありがたい。
http://putikuri.way-nifty.com/blog/2008/08/post_84af.html

 集団が走らないため、ガードマンが先頭に乗って、その後ろに行儀よく2列になってエスカレーターに乗ったのです。上昇するエスカレーターから下を眺め、「へぇ、上から見るとこういう風景か」と周囲の人と言葉を交わしたので、エスカレーターに乗ってる人の様子ははっきり覚えています。「満員のエスカレーター」という言葉から連想するような混乱や無理な乗り方ではなく、本当に整然と静かにみんな乗っていました。

 しかし、数秒後、エスカレーターは逆流をやめ、ためらいながら停止し、やがて上昇しはじめました。不規則な動きですが、これ以上の逆流はなさそうです。歯車の噛み合う感触も、不安定ながら感じました。
 これは部外者であり、エスカレーターについて何も知識のない僕の想像ですが、おそらくエスカレーターの機構部には安全装置があるのでしょう。回転が速くなりすぎたときに働く機構、ある種の遠心クラッチのような安全装置が作動したんじゃないかな、とその時に思いました。

駆動装置失調→原動機空転、ステップ逆進→安全装置作動→ステップ正進
みたいな流れだったようですね。

昨日駅で乗ったエスカレーターの一つはオイルとホコリの塊がステップにびっしりついていたのだけど、運転してたな。降り口には靴に付着した汚れがすりつけられたとおぼしき汚れが点々と床についてた。相当期間放置されてきたのだろう。運転開始時にそういう状態なら運転取りやめてメンテナンススタッフ呼ばなきゃいけないだろうに....車で言えば、パンクしてるのにそのままドライブに出かけるような、そういう運転の仕方だよね。

自動車の性能を一定以上に保つためには、メンテナンスする人からメーカーへのフィードバックがあれば、ある種の不具合は大事故になる前に対策もできるでしょうけど、エレベーター事故とかエスカレーター事故とか見る限り建築設備に関しては、そういうフィードバックなんてできるような状態ではなさそうですね。