最高裁の権威

最高裁の小法廷が痴漢事件に対して多数意見で無罪判決を出したのだけど....*1

本件公訴事実の要旨は,「( 引用者略 )走行中の電車内において,乗客である当時
17歳の女性に対し,パンティの中に左手を差し入れ( 引用者略 )」というものである。

これを読んで、「そういう公訴事実なら、そのベースとなった供述をした人は男性だろう*2」、と思ってしまった。

先を読み進むと、

下着のわきから

のように、「被害者の供述」では違う語。

警察か、検察か、裁判所かわかんないけど、どっかで「わざわざ」入れ替えたらしい。

この入れ替えが冒頭に一回出てくるだけで、判決文全体に「バレンタインデーに義理チョコを贈るとホワイトデーにスケスケ下着を買ってくるのでやっかいなスケベオヤジのような臭気」がたちこめてしまっている。

 痴漢と痴漢冤罪、どちらも憎むべきで、判決はきっと意義のあるものだと思う........思うのだが........なんだかものすごくやりきれない感じ。

*1:追記:http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20090414170745.pdf

*2:「パンティ」って語を使うのはかなり限定された層の男性だけだと思うんだけど。