大陸法と英米法という分類

http://d.hatena.ne.jp/kumakuma1967/20041102
にあてずっぽうを書いておいたのだが、法律を専門にする人にとっては基本中の基本事項だったらしい。
#だから出来損ない日記なんですってば
世界の法システムをヨーロッパ大陸型と、イギリスーアメリカ型に分けた時に、大陸型では「人権としての著作権」という方向から発展したという事らしい。著作者人格権についていろいろネット検索をかけた成果である。
大陸法英米法という分類は、大学生の頃法学部生から聞きかじろうとして飲み込めなかった事項である。
このようなものだったとは(笑)。
 また、アンチグローバリゼーションのような思考についても理解を助けそうである。
我が国の障碍者についての法体系整備が米国の法律を参考に行われようとした時に、多くの建築家たちが論争することになった(ノーマリゼーション派対ノーマライゼーション派)のだが、その背景もなんとなく理解できた。現実問題としてすでに障碍者対応に直面していた建築家は日本の法システムと親和性の高い欧州に学んでいて、政府は欧州に学んだ米国に学ぼうとしていたからであろう。ちなみに私は実現が期待できる効果を想像してノーマリゼーション派っぽくふるまっていたが、別に建築家ではないので見識が十分でなく根拠薄弱にであった。(ヨーロッパ水準の法制度を具備するために頻繁に調査団を欧州に派遣している米国に、我が国の政府から行政府の視察団を大量に送り込むという極めて滑稽な状態であった。それほど薄弱でもないか(笑))IFHPという団体が「バリア」をテーマに国際都市計画学生コンペを開催してから随分たっていた時点だ(バリアフリーのバリアである)。
 ちなみに日本政府は国際基準の障害者対応を目指すなどと言っていたのだが、ヨーロッパの人から見ると、米国に比べればまだ自分たちに近いと思ってたのに、後進国に学ぶなんていったい何事?という感じだったらしい。
 近年グローバリゼーションという事がいわれ、法システムや社会システムを「国際基準にあわせよう」というような事が言われるが、単なる「アメリカのグローバリゼーション」(アメリカが地球上に蔓延する事、いいかえれば地球の米国化)であることも多いので気をつけないといけない。地球の米国化を舛添要一氏ならパックスアメリカーナと呼ぶだろうし、ベビーブーマーを若返らせればアメリカ帝国主義と呼ぶに違いない。
 大陸法英米法、どちらが優れているという問題ではないだろう。法システムが、社会システムの一部であるならば、いずれにも欠陥があり、それを補完する社会システムが存在するはずである。法システムだけすげ替えて何とかなるはずはない(笑)。
 ノーマリゼーション派とノーマライゼーション派について解説しておくが、ヨーロッパでノーマリゼーションという新概念が提案された時、発表者がノーマリゼーションに近い発音で発表したため、英国も含め多くの国でノーマリゼーションと呼ばれていたのだが、アメリカの参入時に、すべてのローマ字は東海岸米語で発音するのが正しいというアメリカ的な発想でノーマライゼーションと言う人が出てきたということらしい。出来損ない情報なので、確認したい人は自分でも調べてみてください。