エクメネのプランニング

さて、DIDと人口について考え、市街化区域とDIDの関係について考えていたら不満が出てきた。どうして、市街化区域なんてモノがあるのに、市街地って区分がないのか。
それと、前々から考えていてそれ以上に不満なのが、エクメネ(可住域)の問題だ。たとえば現象としてのDIDあるいはその類似概念と市街地/市街化区域が究極には一致するという前提で無理に考えるとしても、エクメネの外縁は誰がどう計画するのだろうか?
 地方自治体は人が住んでいれば、その権利を保護せざるを得ない。でも、我が国の国土は人が社会的支援抜きでどこにでも住めるほど安定し恵まれた物ではないはずだ。
 例えば1950年代に100世帯あった集落で現在2-3世帯しか居住していない集落がある。経済学的には自給用食料と通貨の効用が変化した事による人口移動なんて事で片付けられちゃうのだろう。しかし、これを1世帯も居なくなるまで安全に住めるレベルの回収見込みのない投資を続けられるほど国も地方も豊かではないだろうと思う。10年後の目標非居住地域を線引きし、不幸な脱落者を生まないよう、撤退者を支援しつつ投資対象から外すようなプランニングが必要だろうと思う。