高速道路全計画路線建設へ

http://www.asahi.com/politics/update/0207/007.html
「マスコミは何のための民営化なのか」と言う事をいまさら言っているようだが、道路財源その他の制度を放置したまま民営化する事を優先したあげくに、これまでなかった財源措置まで認めたのだから、計画になかった路線を造るといわれなかっただけましだろうと思うのだがどうだろうか。民営化であればなんでも賛成という形で煽った責任をとれと言いたいところ。
 何のための民営化かと問われれば、議席のための民営化だったり、天下り先の確保のための民営化だったり、いろいろあったのかもしれないが、大まかに言うと最終的には「民営化のための民営化」でしかなかったのだろう。こうなることがあからさまにわかっているのに、こうなるまで黙っていたのだし、民営化のための民営化にも反対しなかったように見えたのだが。

 これまでは業務圧縮のためには国と直営公団を圧縮すればよかったのだが、民間営利企業との関係を作った以上、今後は支出圧縮は非常に困難になる。高速道路の建設停止に民意を反映させるためには明らかに国営の方がやりやすかったと思うのだがどうなんだろう。

もっとも、高速道路網がその道路の通行料金で採算がとれるように建設されるべき物かどうかは疑問に思う。鉄道のローカル線もそうだが、交通はどこかから、どこかを結んで成り立っているので、末梢路線の充実は幹線の収入も拡大するからだ。
 例えば中央道に河口湖インターがあり、東富士五湖道路と接続する事によって支線だけでなく本線の収入も確実に増えているだろう。鉄道だとほくほく線の存在は新幹線の乗客を増やしているだろうなんてのも例になるだろうか?
 片側1車線、中央分離帯、立体交差を備えれば十分な場所はかなりあるとは思うけどね。

私は道路財源廃止、現行ガソリン税相当の都市計画目的税の課税、道路整備は重量税相当、ガソリン消費が伸びるようならそれに応じた環境税って体制に10年かけて移行していくくらいがいいと思うのだけどね。