燃費と排ガス測定のカタログ値、へたくそモードに移行

id:prepreさんのhttp://d.hatena.ne.jp/prepre/20060508#1147063385に反応してみる。

現在、車のカタログ表示には10-15モードという走行パターンでシャシダイナモ上で計測した燃料消費率と大気汚染物質を元に性能が表示されているが、これがJC08というパターンに変わるそうである。

それによって、燃費のカタログ値は大きく下がり、全体で一割程度悪い値になるのではないかと言われている。

JC08の走行パターンを見てみると、急加速、急発進、踏み増し、減速、再加速などの連続だ。10モードに比べ、何が大きく違うかというと、一定速度で走行することなく、信号と信号の間を加速と減速を繰り返しているのが大きな特徴である。
 つまり、前の車との車間をつめるだけつめて、アクセルとブレーキをせわしなく踏んでいる実にへたくそな運転といった感じだ。「制限速度=だせるだけ」ってステッカーはって欲しい。

どうやってそんなものが出来たかというと、環境省が大気汚染対策のデータとりのために収集した東京圏、大阪圏の幹線道路走行試験結果を元に作成されたものらしい。

大気汚染は確かにへたくそが多くて、発進停止を繰り返す場所の方がひどいだろうし、そういうへたくそと信号だらけの環境まで一緒に考えて対策を練らなくてはならない。

しかし、「車の性能」ってそういうものかな?
この車は30km/Lで走れる車ですが、「あなたの運転がへたくそ/環境が劣悪なので、15km/Lでしか走れてません」、ってそんなに変?

追記:
ハイブリッド車での燃費の数字が随分悪化するらしいが、プリウスに限って言えば速度制御のコントローラビリティが高いのでJC08の様な運転をしなくてはならないという事は、まずないだろう。