マスコミはニュースを「売ってる」のか?

http://d.hatena.ne.jp/Yasuyuki-Iida/20061207#p1
飯田先生曰く

研究の手法は,国会の記録から「共和党用語」と「民主党用語」を抜き出すと,共和党が強い地域の新聞は共和党用語,民主党が強い地域の新聞は民主党用語で語ろうとする.要するに,論調は購読者によって決めているという話.ちゃんとマーケティングをして記事を書いている……まぁそりゃそうなんだろうなぁ.

うーん....マスコミの基本収益は広告から上がっているという事実から考えて、真の顧客は購読者ではないのでは?新聞の販売額の大きさはむしろ、広告媒体としてのパフォーマンス*1をはかる指標に過ぎないんじゃないかと思います。*2
どうみても本業は広告なんですからマーケティングは基本中の基本ですし、MSの独禁法違反が問題になった時に、全てのテレビニュース/新聞のクライアントにMSが入って*3、NHK以外は大きく報道しなくなったりしたのは記憶に新しい所です。

基本的には顧客満足度を上げる方向でインセンティブが働いていて、それを抑制するためにある程度制度的に対応(報道の自由を守れとか)しているんじゃないでしょうか。

飯田先生とマスコミの定義の部分で一致してない気がします.....マスコミの仕事は広告媒体を配布する事であって、記者とはチラシを魅力的にみせるためにチラシの裏に文章を書く人だと思ってるんです。*4

*1:あるいは広告の対象となる人の選別によるニッチの形成。産經新聞は低所得層ー日経新聞は高所得層のニッチ狙ってるとかね。これによってクライアントは資産形成用ワンルームマンションの広告なら日経に、工業用ダイヤを装飾品風に加工した安物指輪の広告なら産経に、って使い分けができるわけです。

*2:テレビでは無償なので視聴率使うわけですが。

*3:新聞では連日の見開き広告、チャンネルまわしてもまわしてもニュースアワーはMSのCM。

*4:例外はNHKと書籍出版。