高校行っても習えないかもしれません

今高校で習っている事は自分が高校で習った事とは違うわけで、ちょっと水素イオン指数について学習指導要領がどうなっているか見てきました。

 えーと、1989年度以降の化学Iでは、

「pHメーターというブラックボックスをつかうと、pHという謎の指標数値が出てきて、それで酸性かアルカリ性かわかる」と教えなさい

となっていたようです。

それでも、化学IIで理論を教わる事になっていたようですが、2002年にはそれも抜けたうえに、化学Iの教科書検定では

pHが水素イオン濃度の対数関数(の符号を正に変えたもの)であるとか、水溶液中の水素イオン濃度と水酸化物イオン濃度の積は一定であるなどの理論は「教えてはいけない」

という命令が出たりしているようです。。

 というわけで、一部の方の主張の通り、学習指導要領が高校の先生への命令であるとしたら、高校に行っても習えないような話をしていました。

 現在トヨタで役員、社員をしている方や、新聞を書いてらっしゃる記者さんたちのすべてが今世紀になってから高校を卒業し、社会人として働き始めたばかり、なんてワンダフルな世界ではなさそうには思いますが。

追記:一部訂正。
指導書等まで目を通した所、化学Iでもある程度の所まで指導しているみたいだ。
文系の人がならう化学でもpHが何かは想像できるようになってるはず。習った事から考えれば分かるはずの事です。ましてあからさまに間違えて当然という事はない。